マレーシアと株式取得

f:id:sinsyutsu:20160419104228j:plain

 

 海外での株式会社設立において株式の取得における規制は大きな壁になります。

 ですので、今回は株式の取得における規制について書いていきます。

  

マレーシアの株式取得の規制

マレーシアにおける株式の買付とそれの買付に関する規制はいくつか存在します。

[公開買付規制]

{詳細}

  公開買付規制とは、主に上場会社の株式取得に際して、CMSAや買収コードに従い、数量、期間、買付の価格を公表した上での株式の買付を行うことを義務付けるものです。これにより、特定株主の優遇、不透明な取引、を防ぎ取引の公平性を維持するための規制です。

Ⅰ:強制的公開買付(以下の場合に義務が生じる)

  (a)買収者が「支配権」を得た場合

  (b)議決権の33%超50%以上を保有しており、会社の議決権付株式の、2%超を6か月間に取得した場合

Ⅱ:任意的公開買付

Ⅲ:部分的公開買付

Ⅳ:公開買付の手続き

[第3者割当による買収]

 マレーシアにおいては、発行済株式の取得に加え、第3者割当増資による新規株式の取得による買収も可能です。ただし、新株式を発行するにあたり、株主総会の普通決議が必要になります。

[株式譲渡]

 マレーシアにおいて株式譲渡は代表的なM&Aの手法であり、上述の公開買付に当てはまらない場合に適用されます。

 

 

 その他、株式売渡請求やスキーム・オブ・アレンジメント、などもあります。

 より詳しく知りたい方はこちら!